2016年01月20日

花沢の社宅何処が空

数枚を残して全ての下着を持って行った泥棒。残された下着の数枚を
綺麗に畳んであった。私ならこんな畳み方はしないからこれは泥棒の
仕業なんだと思うと背筋が凍る程気持ちが悪いreenex
買って来たものを冷蔵庫に入れ溶け始めた紫芋アイスを食べながら
これからの事を考えてた。私ってこんな時も勿体ないなんて
思うなんて…女としてどうよ?でもこれが牧野つくし。
へこたれない根性くらいはあるのよ。でもこんな時には必要ないか。
警察官は、ここを引っ越した方が良いと言うけどアパートを新しく借りるには
礼金敷金が必要なのだ。入社して間もないつくしにそんな費用はない・・・。
鍵交換に1万2千円かかるらしいがそれも今のつくしには痛い。
はぁ~こんなに買い物しなければ良かった。つい調子に乗っちゃったんだよね。
プリンにアイス2個は余計だったな・・・。それにこのアイス溶けて
美味しくないし…本当にツイてない。
明日鍵交換に1万2千円プラス消費税取られたら
後お給料までの10日余りをどうやって暮らそう・・・。

その時チャイムが鳴った。
残りのアイスを口に入れてゴミを片付けて玄関先に向かう。
ドアを開けた先に・・・花沢専務と品川さんが立っていた。

「あの・・・。」
「泥棒だって?ちょっと中に入らせて貰うよ。」
品川がそう言いながら専務も中に入って来たreenex
「あの狭いですけど・・どうぞ。」
無言で何やら不機嫌な専務。つくしの顔をじっと見てから
「口になにか付いてる、紫色の・・・。」
「えっ?はっ紫芋アイスです。今食べてたので・・・。」
「ふ~ん、あんたこの状況でアイス食べる余裕があるんだ。」
「だって、買い物して来て溶けてたから・・・でも美味しくなくて・・・
そんな言い方しなくても…私だって吃驚して落ち着きたかったんです。」
「不味かったんだ、紫芋アイス・・。」
「そうなんですよ、200円もしたのに…超不味いんです!」
「コホン!あの牧野さん何処から侵入されたんですか?窓も壊されてないけど?」
「それが、合いカギを使ったんじゃないかと警察に言われました。」
「ここ、女一人で住む部屋じゃないよね?」 専務の冷たい一言
「えっ?そう言われても皆住んでますけど?」
「それで何を取られたの牧野さん?」品川さんが部屋を見渡してつくしに聞く。
「えっと・・・その・・・。」
「現金?それとも宝飾品?」 専務もはっきりしないつくしに強めの言葉で聞くreenex
「し・・下着です。」
「下着泥棒?そうなの牧野さん?」品川が聞き返した。



Posted by としました at 11:24│Comments(0)
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