2015年12月11日

選択、間違ってね

■この時期になると、できれば来て欲しくないと思うものが届く。喪中ハガキだ。
 今年は12月に入っても一通も来なかったので、自分の知り合いの中に今年不幸が訪れた人はいないようだと思っていたのだが、昨日帰宅するとテーブルの上に、それらしきハガキが置いてあったものだから、やはり誰かの身の上に不幸が訪れていたのだと思った香港股票分析
 誰からだろうと思って、それを手に取って見てみると、以前大阪の中古マンションに住んでいた時に仲の良かったご近所さん達のうちの一軒からだった。
 誰が亡くなられたのだろうと思い、差出人を見ると連名でいくつかの名前があったのだが、一番最初の名前が奥さんの名前になっていることに少々の違和感を覚えたから、すぐに本文を読んだ。するとそこには「夫」という文字があった。

 思わず「エーッ!」という声を上げてしまった。嫁さんは風呂に入っていて、娘もまだ帰っていなかったから居間には私一人しかいなくて、相槌を打ってくれる相手がいなかったのだが、そんなことお構いなしに数回「エーッ!」という声を上げた。
 もう十年以上会っていなくて、今は実質上、年賀状だけの付き合いになってしまってはいたが、それでも娘と同い年の子供がいたものだから、その奥さんとは顔見知りの仲だった。ただダンナさんの方はあまり人付き合いがよくなかったので、何度か会った程度なのだが、それでもあのダンナさんが亡くなったことを知ってショックを受けた。
 あのダンナさんは確か年齢は私よりも下だったはずだ、きっとまだ四十代だったと思う。前述したように実質上付き合いはもうなくなっていたから、いったいどういう経緯でお亡くなりになられたのか、現時点ではまったくわからないのだが、それでもショックであった。しかも亡くなられた日が11月の下旬の日付となっていた。すなわち亡くなられてからまだ一ヶ月も経っていないということだ。
 奥さんは今いったいどんな気持ちだろう。きっと早く喪中ハガキを出さなければ、もうこの時期だから皆が年賀状を書いてしまうだろう。だから早くしなければならないと思ったのではなかろうか。亡くなってまだ一ヶ月も経っていないうちに、そのようなことをしなければならないなんて、何というかもうお気の毒としか言いようがないreenex

 あまり他人のことを詮索したくない、ましてやそれが亡くなったことに関することなら尚更だ。だが、私はできれば知りたい。ダンナさんはどうしてお亡くなりになられたのだろう。病気か? それとも事故等の類か? まさか寿命だなんてことはあるまい。 
 私よりも若い、そしてきっと私よりも世間に必要とされていたであろう人間が、「もう死ぬなら死んでもええわ」などとほざきつつ後ろ向きの無駄な消化試合のような人生を送っている私のような人間よりも先にあの世に召されるなんて、何と世の中は理不尽なのか。
 神様よ、アンタ、選択を間違ってんじゃねぇか? 


■来年から社外に放り出されることが、ほぼ確定した。この歳になってまで客先に行ってプログラマーもどきのことをさせられるとは思いもしなかった。いやプログラマーってだけじゃない。何てもかんでもやらされることになるだろう。どうやらまた「尻拭い」と「ドブさらい」みたいなことをしなくてはならないみたいで、精神的にけっこう落ち込んでいる。

 今回のことがきっかけで新しい名刺が支給された。そこには役職名は一切ない。
 私はただのヒラである。今の会社に入った時からヒラで、今もヒラのままだ。ところが入社時、経営者が何を思ったのかわからんが、私に管理職の肩書が印刷された名刺を支給した。ヒラなのにいったいどういうつもりかと思ったのだが、どうやらその時は年齢的にヒラというような名刺では体裁がよくなかったらしく、私に「外では管理職らしく振舞え」と言った。
 私は心の中で「アホか!」と思った。社内ではヒラの扱いで給与もまったくのヒラのレベルである。なのに都合のいい時だけ管理職のごとく扱われるなんて、たまったものではない。
 だから私はその時に支給された名刺はできるだけ外では配らないようにした。どうしても配らなければならない時は「ちょっと誤植がありまして……」なとと冗談っぽく言いつつ、自分は実は管理職じゃなくてヒラだと、それとなくわかってもらえるような話し方をしていた。でなきゃ相手を騙すみたいで失礼ってもんだ。それに自分としても嘘の身分で固められたくない。ヒラなんだからヒラでいいではないかと思った。
 もし会社が私に管理職としての働きを望むのなら、そういうポジションに付ければいいのだ。そしてその対価を支払えばいい。それならきっと私も相応の動きをするだろう。対価もなく人を働かそうだなんて、それはあまりに虫がよすぎる。「与えられた仕事以上のことをしなければ」というような正論なんてクソくらえだ。そんな正論を振りかざす奴は零細企業に入って、クッソ安い給料で毎日終電間際まで働いてみればいい。
 今日日の企業なんてもんはどこも「いかにして人件費を少なく済ませるか」ってことにやっきになっているのだ。もっと簡単に言えば、しょせん経営者なんてもんは、どうやって人を安くこき使うかってことしか考えてないのだよ迪士尼美語 世界

 話が少々逸れたが、そんなこんなで、この度はあっさりと役職名なしのヒラとしての名刺が支給された。これでやっと嘘偽りのない自分の状態を示すものを提示できるようになったと思った。

 とは言え、モチベーション下がりっぱなし。本当にもう早くあの世界とおさらばしたい。
 もうITの仕事なんてほんとにしたくないわ。昔は思わなかったけど、やりたいことが明確になっている今は、もう新しくプログラムを作るなんてことをやりたいなんて、これっぽっちも思わん。
「好きな奴が好きなだけプログラム作ったらええやんけ」、「面倒見たい奴が好きなだけ、そのシステムの面倒見たらええやんけ」とさえ思う。
 今はただただ生活のための収入を得るためだけにやっているし、やらねばならん。残念ながらそれが今自分が置かれている現実。あーあっ。


■二度目の修理に出している私専用のノートPCだが、どうやら予想していたよりも早く戻ってきそうだ。前回修理に出した際は、一ヶ月経っても何の音沙汰もなかったものだから、問い合わせを数回してやっと戻ってきた。だから今回もそういうふうになるんじゃなかろうかと思っていたのだが、前回の実績があるからか(それともクレーマとでも思われたのか)今回はあっさりと修理完了の知らせが届いた。
 うまくいけばこの週末にも戻ってきそうだ。

 何でもいい。早く戻ってきてほしい。今、ちょっと書きたくてウズウズしているのだ。もちろんこの嫁さんとの共用ノートPCででも書けないことはないのだが、やはりあのPCで書きたいのだ。
 あのPCで、できあがってしまっているリズムじゃないと、どうも調子に乗れない。困ったものだ。



Posted by としました at 17:24│Comments(0)
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